頚椎
頚部(首)の仕組み

頚部は頭と体の間に位置し、その中心の頚椎(椎体)は運動器として頭部の動かす機能と支える機能をもち、かつ、生命を維持する脊髄をその中に保護している。したがって、頚椎あるいはその周辺組織の異常や障害は、しばしば重大な苦痛と生活活動の障害をもたらす危険性をもっている。
一般に頚椎疾患は肩こり、頚部の痛み、首の動かすはんいの制限などの頚椎症状をもたらす。さらに、腕の痛みや手指運動障害、歩行障害、排尿症状など、四肢に重大な機能障害をもたらす。これは、自ら生活するための基本条件がそこなわれうる点で、注目されなければならない。
頚部の病気の種類
頚部に関する病気は以下のようなものがあります。
斜頚
頚部脊椎症
頚椎症
頚部骨軟骨症
頚部後縦靱帯骨化症
胸郭出口症候群
頚部変形性脊椎症
頚部椎間板ヘルニア
脊髄腫瘍(髄内腫瘍、空洞症)
結核性脊椎炎(化膿性脊椎炎)
頚椎腫瘍
ねちがえ
頚部捻挫
強直性脊椎炎
リウマチ性脊椎炎
化膿性脊椎炎
結核性脊椎炎

股関節
股関節の仕組み
股関節の病気
MRI、レントゲン写真
変形性股関節症
ペルテス病
特発性大腿骨頭壊死症
大腿骨頭辷り症
特発性一過性大腿骨頭萎縮症
股関節
股関節の仕組み

股関節は寛骨臼と大腿骨頭よりなる球関節(関節部分が球形(股関節の他に肩関節))であり、荷重関節(体重などがかかる関節(他に膝関節など))である。大腿骨頭は半球を上回る球形で、寛骨臼は深く大腿骨頭を収納するように形成されている。また、大腿骨頭が容易に脱脱臼できない仕組みになっている。
股関節の病気
股関節に関する病気は以下のようなものがあります
先天性股関節脱臼
股関節亜脱臼障害
変形性股関節症
ペルテス病
特発性大腿骨頭壊死症
大腿骨頭辷り症
単純性股関節炎
急性化濃性股関節炎
結核性股関節炎
色素性絨毛結核性滑膜炎
股関節周辺滑膜包炎と石灰化腱炎
特発性一過性大腿骨頭萎縮症
急速破壊型変形性股関節症
以上の病気の中で比較的多くみられるものは、変形性股関節症、ペルテス病、特発性大腿骨頭壊死症、大腿骨頭辷り症、特発性一過性大腿骨頭萎縮症等があります。
MRI、レントゲン写真
正常な状態
|
正常な股関節のレントゲン写真
|
正常な股関節のMRI影像
|
|

|
 |
変型性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)Osteoarthritis of hip joint
原疾患(他の股関節疾患)などがありそれによりひき起こされた股関節症のことを二次性変形性股関節症といい、原疾患がわからない股関節症のことを一次性変形性股関節症という。日本においては二次性股関節症が多く原疾患として
1、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全(変形性股関節症の約90%以上を占める)
2、ペルテス病
3、大腿骨頭壊死
4、骨端線離開
5、外傷(大腿骨頚部内側骨折、股関節脱臼)などがある
症状
初期は動作の始めに強い痛みを覚え、動作中は軽快するのが普通で、症状の進行とともに痛みは持続的となり歩行も休みながらでないと不可能になる。しだいに夜間痛も覚えるようになり、睡眠も障害される。
治療
患肢(病気をもっている側)への負担を減らすために体重を減らすことやステッキ(杖)を使用する。また、治療としては温熱療法、薬物療法、装具等が行われるが、手術が必要となる場合もある。
変形性股関節症は病期によって、前股関節症、初期股関節症、進行期股関節症、末期股関節症の4段階に分類される。年齢や病期によって、手術療法もさまざまであるが、進行期〜末期股関節症では高齢になると人工股関節置換術になるケースがある
|
前股関節症
|
初期股関節症
|
進行期股関節症
|
末期股関節症
|
 |
 |
 |
 |
| 寛骨臼と骨頭の間が狭くなってきている。 |
寛骨臼と骨頭の間がさらに狭くなってきており、骨頭が変形し始めている。 |
寛骨臼と骨頭の間がなくなってきており、骨頭の変形も著しくなってきている。 |
寛骨臼と骨頭の間がなくなり、骨頭の形も大きく変形している。 |
レントゲン写真
| 正常 |
右
左
|
| 変形性股関節症 |
右
左
|
| 大腿骨頭の正常は球形であるのに対し、変形性股関節症は平らになってきている。また、寛骨臼側の収まりも浅いことがわかる。 |
ペルテス病(Perthes
disease)
大腿骨頭の阻血性壊死(血液が通わずに細胞が死ぬ事)をきたす疾患である。阻血の病因は不明の場合が多いが、大腿骨頭附近の血行やその他の構造、他の股関節疾患に大きな関わりがあると考えられている。
発症
初発年齢4〜8歳、とくに6歳頃に起こりやすい。男児が女児の5倍近く多い。
症状
跛行を主徴として発見されることが多く、疼痛は比較的軽く、両側性が約15%みられる。運動により増強し、大腿や膝にかけての疼痛ではじまることが多い。診断にはレントゲン写真、MRI撮影が有用である。
治療
免荷(体重をかけないこと)が治療の中心で、牽引と、装具が用いられる。これは、骨頭を寛骨臼に収め、臼蓋に対し不適合を生じないように骨頭の変化を防止する目的がある。手術がおこなわれる事もある(骨切り術)。

向かって左側の寛骨臼と大腿骨頭の隙間が大きく、また、大腿骨頭の虚血により、変形している。
MRI写真
|
右
左
|
| 向かって左側の大腿骨頭の上は黒くなっている。この黒くなっている部分が虚血(血液が通っていない部分である。) |
特発性大腿骨頭壊死症(とくはつせいだいたいこっとうえししょう)(ION:Idiopathic
OsteoNecrosis)
成人の大腿骨頭阻血性壊死で病因不明のことが多いが、ステロイド剤の使用、SLE、アルコール多飲、大腿骨頚部骨折、股関節脱臼などが原因となる場合がある。
症状
突発的な股関節、大腿、膝にかけての痛みがある。多くは階段の踏み外しや重い物を運ぶときに痛みを覚える。
治療
保存的治療としては、免荷、手術は病期により異なるが、大腿骨骨切り術や人工骨頭置換術がおこなわれる。

向かって左側の大腿骨頭上部が壊死した部分である。
MRI写真
右 左 |
|
向かって左側の大腿骨頭上部に黒い部分が見え、これが壊死した部分である。
|
大腿骨頭辷り症(だいたいこっとうすべりしょう)Slipped upper femoral
epiphysis
大腿骨頭が徐々にすべることが多く、外傷などで発生するが、すべりを生じる潜在的異常があると考えられているが、原因不明である。
発症
10〜16歳の成長期の男性に多く、両側性が約20%で、さしたる外傷でなくても発生する。肥満児に多い(成長ホルモン過剰に関係ありとされている。)
症状
初発時の疼痛は安静により軽快する。股関節痛や疲労感などで、徐々に跛行がみられるようになる。運動制限がみられ、進行すると激しい疼痛をともなう場合がある。
治療
保存療法として牽引、整復などがあるが、手術療法が主体となる事が多い。
| 手術前 |
 |
向かって、左側の大腿骨頭が少し内側に向いている。 |
| 手術後 |
 |
手術によって大腿骨頭の向きを変え、ピンで動かないように固定している。 |
レントゲン写真
| 正常 |
左 |
| 辷り |
左 |
|
大腿骨頭の向きが正常と辷りで異なるのがわかる。
|
特発性一過性大腿骨頭萎縮症(とくはつせいいっかせいだいたいこっとういしゅくしょう)
外傷や炎症など特別な原因なく、成人の片側股関節に疼痛を伴う骨萎縮が一過性に生じ、自然回復をえる。
発症年齢は20〜60歳であるが、多くは20〜30歳で妊娠に関連している事が多い。男性や女性でも妊娠と直接関係ない例もある。
女性で妊娠に関連して生じる例では、妊娠8〜9カ月ごろより、誘因なく、多くは片側股関節痛の出現が始まる。歩行により疼痛が増強して歩行困難となる。運動痛を伴う。一時疼痛が消退し出産後再び増強する場合もあるが、多くは出産後まで持続する。
妊娠に関係のない女性および男性では、徐々に疼痛、跛行の出現することもあるが、運動時に急性疼痛として発症し、以来歩行時疼痛の増強がみられる例もある。妊娠に関係ない場合が両側とも発症しうる。
治療はとくになく、数カ月の免荷のみで疼痛は軽快する。MRI撮影にて発見される。
MRI写真
右 左 |
|
向かって右側の大腿骨が正常で、左側の大腿骨が白くなっているのがわかる。 |
肩関節
肩の仕組み
肩部の病気の種類
腱板損傷(けんばんそんしょう)
肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)
脱臼(だっきゅう
肩関節
肩の仕組み

肩関節は肩甲骨と上腕骨で構成される関節です。肩関節は人間の体の中で最も可動域(動かせる範囲)が広く、ある程度の弛み(ゆるみ)があるため脱臼が多いのが特徴です。
肩部の病気の種類
肩部に関する病気は以下のようなものがあります。
腱板損傷(けんばんそんしょう)
肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)
脱臼(だっきゅう)

腱板損傷(けんばんそんしょう)
発生
腱板は肩関節のさまざまな運動により圧迫・牽引・摩擦などの刺激を受けており、年齢の増加とともに変性し、はっきりとした外力がないこともあるが、軽微な外力が加わって断裂します。そのほかに若年者でもスポーツ障害としてみられることもある。投球動作など肩をくり返し挙上(腕をあげる動作)するスポーツ障害や手をついて倒れたり、肩を強打することなどにより若年者にも腱板損傷が引き起こされることがあります。特に肩峰および上腕骨頭にはさまれた棘上筋腱は肩関節挙上(腕をあげる動作)時には肩峰と烏口肩峰靭帯によって圧迫をうけています。これらの要因により退行変性(衰えて変化していくこと)を起こしやすく腱板のなかでは最も断裂(切れたり、裂けたり)を起こしやすい。
症状
外傷によるもの
受傷時に突然肩の挙上が不能となり、同時に肩関節痛を感じる。断裂が小さいと挙上は除々に可能となる場合もある。疼痛は安静時痛および運動時痛があり、初期には夜間痛(患部を下にして寝ること)がある。
スポーツなどの疲労性のもの
肩の痛み、特に運動時痛を訴える。広範囲断裂では布団の上げ下ろしや洗濯物を干すなどの挙上障害などがある。
治療
投薬による消炎、鎮痛および安静をする。強い症状が持続すれば手術を行う場合もある。
MRI写真

左側の矢印の先の黒い部分がわかれているのが分かります。これが断裂部分です。
肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)
発生
肩関節周囲炎は一般的に四十肩・五十肩とよばれるものであるが、明らかな原因を証明しにくい病気である。中年以降に起こりやすいが、明確な原因がないため関節とその周辺組織の退行による変性が原因と考えられている。
症状
原因がなく除々に肩関節痛が強くなり、次第に夜間の痛みや肩関節の運動域の制限も伴ってくる。
治療
投薬 … 鎮静効果の高い薬剤を投与
注射 … 炎症をおさえる副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の混合液を関節内などに注入する。一般に週1回で2〜3回くり返す。
温熱療法 … 入浴・ホットパックなどにより患部の循環障害を改善させ、痛みをおさえること、運動制限の改善をはかる。夜間の肩の保温も有効である。
運動療法 … 怪我をしていない手で怪我をしている手を前から持ち上げる運動、、前から腕を持ち上げる運動、棒運動(1本の棒を両手で持ち棒をいろんな方向へ動かす運動)など積極的に肩を動かす運動を行います。強い痛みがある時には症状を悪化させてしまうこともありますので注意が必要です。入浴中および入浴直後の運動も効果があります。
脱臼(だっきゅう) 肩関節自身には本来ある程度のゆるみがあり、人間の関節の中で最も脱臼の頻度が高い関節である。肩関節脱臼は全脱臼の約50%の割合を占める。スポーツを好む男性に多い。
発生
アメリカンフットボールやラグビーなどの接触のあるスポーツのタックルや、日常でも転倒などにより肩をぶつけたりした場合に起こります。
症状
肩関節の疼痛、変形、運動制限が主症状。
治療
まず、麻酔をかけずに徒手(機械をつかわず、手によって行うこと)整復によって外れた肩を元に戻す、元に戻らないときには伝達麻酔または全身麻酔下にて徒手整復を行う。整復後は約3週間ぐらい三角布でつり、体に包帯で固定する。また、徒手整復が不可能な場合や骨折を合わせもつ場合は手術を行う。
※初回脱臼の年令が20才以下の場合86%〜90%の割合で反復性脱臼(くり返し脱臼をおこすこと)に移行するといわれている。一方50才以上では16%である。
|
肩関節脱臼 |
肩鎖関節脱臼 |
 |
 |
レントゲン写真
本来ですと上の矢印の位置に腕の骨がこなければなりません。右側の写真と見比べると腕の骨がずれているのがよくわかります。またこの写真では左側の下の矢印の部分に骨折も見られます。
膝関節
膝の病気が若い人によく起こるのはなぜ?
膝の仕組みと働き
膝の病気
膝関節
若年齢における膝の疾患ではスポーツ中のケガが多く見られます。以下の表はスポーツ中の部位ごとの疾患の発症頻度の統計ですが、圧倒的に膝を含む下半身に集中しており、膝関節・大腿が一番多いのです。
|
膝関節・大腿 |
約25% |
|
腰 |
約25% |
|
足関節・下腿 |
約10% |
|
その他 |
約40% |
スポーツ中にケガをする原因は、過度に使用したためにおこる関節炎。転倒、ジャンプの着地などでバランスをくずした倒れ方でひねったりしたためにおこる半月板損傷や靭帯損傷。直接外部からの力が作用しておこる捻挫・打撲などがあります。下に記す表はスポーツによって膝に発生する疾患の大まかな頻度です。
|
関節炎・関節痛 |
約32% |
|
捻挫・打撲 |
約18% |
|
半月板損傷 |
約16% |
|
その他 |
約34% |
スポーツ別で見ると頻度の多い順にバスケットボール・ハンドボール・陸上(中長距離)・サッカー等で運動量や、相手との接触の多いスポーツがあげられます。
また、学生や社会人などで運動部に所属しているスポーツ選手で18才から20才の若年層が過半数をしめています。
膝の仕組みと働き
| 正面図 |
 |
| 断面図 |
 |
膝関節は、体幹(体の中で頭部・手・足を除いたもの)と接地された足部とのちょうど中間にある関節であり、人体関節中最大の関節である。直立歩行を営む人間の膝関節には他の関節に比べ次のような特徴があります。
荷重関節(かじゅう)である
伸展位(膝が伸びている状態)から屈曲(約140度)まできわめて大きな可動域(動く範囲)をもつ
各部位の働き
半月板
荷重に対する安定性を持っている 関節面の適合性を確保している 膝の曲がりに対して滑りを良くしている
靭帯
膝の中の大きな靭帯は主に内・外側側副靭帯と前・後十字靭帯の4本これらの支持により通常の動きが保たれていて、左右の横方向の安定に役立っている 内・外側側副靭帯は膝を伸ばした時にもっとも緊張する 前・後十字靭帯は2本が前後にクロスすることにより膝の前後方向に安定に役立っていsる 前・後十字靭帯は膝が回旋してしまうことに対する抑制を行っている
主な膝に関する病気は以下のようなものがあります
膝関節骨折
膝蓋骨脱臼・亜脱臼
膝関節の拘縮
膝関節捻挫
内側・外側膝関節側副靭帯損傷
前十字靭帯損傷
後十字靭帯損傷
半月板損傷
弾発膝
膝関節血症
オスグッド・シュラッター病
変形性膝関節症
膝の骨壊死と離断性骨軟骨炎
膝蓋骨の変形
膝蓋軟骨軟化症
膝窩嚢腫(べーカー膿腫)
人工膝関節置換術
以上の病気の中で若年齢に比較的多く見られるものは、膝蓋骨脱臼・亜脱臼、膝関節側副靭帯損傷、前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、半月板損傷、オスグッド・シュラッター病、膝蓋軟骨軟化症等があります。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼
一般的な統計によると14〜15歳に比較的起こりやすいです スポーツをすることにより起こることが最も多いです 容易に自然に整復されることが多いため病院等にかからず、そのまま放置しておく場合があるようですが、反復し頻繁に脱臼を生じることがあります
病気になったら
大腿四頭筋(太ももの筋肉)の強化を計る
膝関節側副靭帯損傷
内側側副靭帯損傷と外側側副靭帯損傷の2種類がある 内側側副靭帯損傷の方が損傷頻度が高く見られる 前十時靭帯損傷や後十字靭帯損傷等を合併することがある スポーツを行うことにより起こることがある
前十字靭帯損傷
スポーツ外傷に多い頻度で見られる 関節血症が見られる場合が多い 関節鏡検査により正確な診断が得られます 女性で激しいスポーツを行わない場合はサポータ等で経過を観察する場合もある
| 異常 |
正常 |
 |
 |
| 靭帯が損傷を起しているため本来靭帯のあるべきところにはっきりとした靭帯がみられない |
丸の中の黒く線のようになっているところが正常靭帯である |
|
膝の断面画像 |
後十字靭帯損傷
前十字靭帯損傷より頻度的には少ない 前十字靭帯損傷を合併することがある
半月板損傷
膝の疾患の中でも多い疾患です 膝屈曲位で捻りが加わったときに損傷しやすいので、しゃがんだ姿勢で働く人やスポーツ選手に多く見られる
| 異常 |
正常 |
 |
 |
| 赤丸で囲んだところに白い線が見られる |
半月板左右対称に黒く三角形を描いている |
|
膝を正面より見た画像 |
オスグッド・シュラッター病
中学生・高校生の男子など成長期の子供に多く見られる 膝のまげ伸ばしを繰り返すと、はれたりする スポーツの準備運動としてウサギ跳びを頻繁に行った場合などに生じやすい
病気になったら
膝の屈伸運動など過激な運動は控える サポーター等を使用し膝の動きを制限させる 消炎鎮痛効果のある外用薬を塗布 正座をしない 手術を行うことは極めてまれ
膝蓋軟骨軟化症
15から20歳代が中心で、女性に多く見られます 関節鏡検査による診断が有用です
病気になったら
できるだけ安静にする 温める 消炎鎮痛剤の内服・外用塗布

腰部脊椎管狭窄症
原因
症状
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の図式による説明
レントゲン写真での診断
MRI影像での診断
治療方法
腰部脊椎管狭窄症
原因
脊柱管(せきちゅうかん)という神経を囲んでいる管が下記に示す種々の原因により狭窄(きょうさく)している状態を脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)と呼んでいます。 先天性(せんてんせい)・発育過程における狭窄(稀である)
後天性(こうてんせい)狭窄(圧倒的に後天性が多い)
変性による狭窄・変性辷り(へんせいすべり)症等
分離・分離辷り症
混合症:先天性、発育性、変性、ヘルニアの各種の組み合わせ
医原(いげん)性:脊椎(きせつい)手術後
外傷性(がいしょうせい)
その他の骨格病変(こっかくびょうへん)
これらが原因となり脊柱管内の脊椎神経もしくは、馬尾神経(ばびしんけい)、神経根(しんけいこん)が圧迫をうけ阻血(そけつ)や欝血(うっけつ)状態を基本とする障害が起こります。
症状
下肢(かし)(足)の痛み・痺れ(しびれ)・脱力のために歩けなくなるが,少し休むとまた歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」が最大の特徴です 歩くことにより両脚(りょうあし)に痛み・痺れ・脱力が増します 会陰(えいん)部の感覚に異常が生じます
痺れ感
冷感
灼熱感(しゃくねつ)
絞扼感(こうやくかん)
腰痛は軽度であまり強いものはありません
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の図式による説明
腰椎(ようつい)や椎間関節の変形・肥厚(ひこう)ならびに軟部組織(なんぶそしき)である椎間板(ついかんばん)の変性や膨隆、また靭帯(じんたい)の肥厚が発生し、これらが脊柱管内(せきちゅうかんない)を狭くして馬尾神経(ばびしんけい)、神経根(しんけいこん)および血管を圧迫あるいは締め付けることにより、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)や下肢痺れ(しびれ)あるいは歩行障害を起こすことがあります。この状態を腰部脊柱管狭窄症といいます。
分類としては発生部位と圧迫形態より中心型と外側型の2型に、症状・所見より馬尾型(ばびがた)、神経根型(しんけいこんがた)、混合型の3型に分類されています。
馬尾型(ばびがた)…歩行により増悪する両側下肢(りょうそくかし)や会陰部(えいんぶ)の異常感覚(痺れ感、冷感、灼熱感(しゃくねつかん)、絞扼感(こうやくかん))および馬尾性間欠歩行(かんけつはこう)が主な自覚症状で、腰痛はあまりありません。この痛みは腰椎を曲げることで軽減することが多いです。
神経根型(しんけいこんがた)…一般に片側性で、長時間立位や歩行時および腰椎伸展(ようついしんてん)により発症または増強する下肢痛(かしつう)が自覚症状で、時に腰痛をともなうこともあります。椎間板ヘルニアとは、伸脚挙上テスト(しんきゃくきょじょうてすと)(一般にはSLR-test)陰性(-)やレントゲン・MRIの所見などで識別されることが多いです。
混合型…馬尾型と神経根型との両者の症状をもつもので、両側性と片側性とがあります
レントゲン写真での診断
腰部脊柱管狭窄症を診断する上で造影剤(ぞうえいざい)使用のレントゲン写真は大変重要な診断要素になります。
通常のレントゲン写真(一般撮影)では、骨などの硬い組織の形態変形などは鮮明に写し出されます。しかし、脊柱管(せきちゅうかん)内にある神経の管(硬膜管(こうまくかん))や軟部組織(なんぶそしき)の状態は写し出されません。そのため腰椎の異常を確認したり、手術を行うかどうかを判定する目的で、神経の管に造影剤(ぞうえいざい)を注入し撮影する検査を行います。これにより神経の管が白く明瞭に写し出されます。(下写真の右側にある線のような部分です。)
上記のような造影剤を使用した検査は、非常の有用ですが、極まれに検査中や検査後に吐き気や頭痛をもとなうことがあるため、慎重をきすため入院をした上で行います。
| |
腰部脊柱管狭窄症造影剤注入前 |
腰部脊柱管狭窄症造影剤注入後 |
正常造影剤注入後 |
 |
 |
 |
 |
| |
造影剤を注入する前のレントゲン写真では軟部組織はハッキリとは診断できません |
骨の変形によるとげや椎間板などの突出により、肥厚した靭帯など神経の管(硬膜管)が圧迫され狭小化しています |
神経の管(硬膜管)がくびれることなくほぼ同じ太さで続いています |
MRI影像での診断
腰部脊柱管狭窄症を診断する上でMRI(磁気共鳴画像(じききょうめいがぞう))は大変有用な診断要素になります。また、この検査は通院で検査可能です。 正常の腰部と腰部脊柱管狭窄症を比べてみてください。赤く丸でかこんであるところが神経が圧迫されているところです。
治療方法
保存療法(日常的な生活で症状を改善していく)
薬物療法…馬尾(ばび)・神経根(しんけいこん)の血管拡張や血流量(けつりゅうりょう)の増大される薬が投与されます。とくに下肢(かし)の痺れ(しびれ)や軽度の間欠跛行(かんけつはこう)を呈する軽度の馬尾型に投与されることが多くあります。神経根型の腰痛や神経痛症状には消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)や筋弛緩剤(きんしかんざい)が使用されることが多くあります。
硬膜外(こうまくがい)ブロック法…間欠跛行にも効果はありますが、下肢への神経痛症状(しんけいつうしょうじょう)がある場合には特に有用です。局所麻酔剤にステロイド剤を加えて硬膜外腔(こうまくがいくう)に浸潤(しんじゅん)させます。入院し、3、4日ごとに1本づつ3、4本注射を打つことが多くあります。
神経根(しんけいこん)ブロック法…神経根症状(しんけいつうしょうじょう)がある場合にもっとも適応されます。しかし、多根性(たこんせい)の筋力低下や知覚症状を呈する場合はあまり行われません。
装具(そうぐ)療法…コルセットを装着し、腰部を安静にさせます。
理学療法…鎮痛(ちんつう)、筋痙直(きんけいちょく)、血行(けっこう)の改善を計るため以下のようなことを行います。主として神経根型に適応があります。
ホットパック療法 マイクロウェーブ療法(極超短波療法) 超音波療法
体操療法…以下のようなことを行い日常生活様式の改善を計ります。
腹筋・背筋の強化運動 姿勢と骨盤前傾(こつばんぜんけい)の矯正運動(きょうせいうんどう) 手術療法(手術をすることにより症状を改善していく)
保存的治療が無効で、高度の神経障害や間欠跛行が持続するときは手術が適応されます。

腰部分離症・分離辷り症
原因・症状
レントゲン写真
治療
腰部分離症・分離辷り症
原因
発育期の過剰なスポーツ活動(スポーツの種目や練習量について発生率が異なる) 反復的な刺激による疲労骨折
などが原因とされています。
症状
腰のあたりに重い鈍い痛み 殿部(でんぶ)(おしりのこと)、大腿前外側部(だいたいぜんがいそくぶ)(ふとももの外側のところ)の痛み 同一姿勢の持続、長時間の歩行、重作業の際などに痛みが増強 下腿にまで痛みがあることはまれ
分離症
発育期に過度なスポーツ活動などによって、上図の◯印の部分に疲労骨折が起こり骨が分離する。
辷り症
変性辷り症と分離辷り症とに分類される。
変性辷り症は、加齢によりすべりがおこるものであり、分離辷り症は分離がもとで辷りがおこるものである。
レントゲン写真
|
分離症 |
辷り症 |
分離辷り症 |
正常 |
| 正面 |
 |
|
|
 |
| 側面 |
 |
 |
 |
 |
| 斜位 |
 |
|
|
 |
治療
保存療法(日常的な生活で症状を改善していく)
伸展位(しんてんい)の制限のためのコルセットあるいは軟性(なんせい)コルセットを約3〜4カ月装用
腹筋、背筋の強化体操
温熱療法
消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)の投与
局所麻酔剤にステロイド剤を加えて分離部に浸潤(しんじゅん)
手術療法(手術をすることにより症状を改善していく)

ヘルニア
原因
症状
図式でみるヘルニア
ヘルニアの分類
MRI画像でみるヘルニア
治療方法
椎間板ヘルニア
椎間板とは、腰椎(腰の骨)の間でクッションの働きをしている軟骨で、中心部に髄核と言われる部分とその周囲を取り巻く線維輪と言われる部分からできています。この椎間板が、突き出ることをヘルニアと言います。
図式でみるヘルニア
| |
|
正常(拡大図) |
ヘルニア(拡大図) |
| 側面図 |
 |
 |
 |
| 断面図 |
 |
 |
 |
原因
・前かがみで重い物を持ち上げた時や体をねじった時にかかる負担 ・加齢(年令の増加)
などが原因とされています。
症状
・腰痛以外に坐骨(ざこつ)神経(おしりのあたりの神経)に沿って走るような痛みがある ・足がしびれる ・筋肉の衰え(筋力の低下)
などありますが、ヘルニアのタイプ・大きさによって現れる症状が異なります。
初回の発作では安静にしていれば数日〜数週で軽くなる場合が多いですが、体を動かすことで再発する場合もあります。
ヘルニアの分類
 |
 |
 |
 |
|
髄核の一部が移動するが、線維輪は正常な構造を保っている。 |
髄核が線維輪を突き破って脱出し、PLLを持ち上げている。 |
髄核がPLLも突き破り脊柱管内にその一部が移動する。 |
突き破った髄核の一部が断裂し、断裂した髄核が脊柱管内を遊離する。 |
診断
MRIや脊髄造影検査(ミエログラフィー)や椎間板造影などの検査により椎間板の状態を調べることにより、正確な診断を行います。
MRI画像でみるヘルニア
|
|
ヘルニア(拡大図) |
正常(拡大図) |
| 側面図 |
 |
 |
 |
| 断面図 |
 |
 |
 |
治療方法
保存療法(日常的な生活で症状を改善していく)
薬物療法…以下の作用がある薬を服用します。
・神経刺激による筋の緊張をほぐす薬 ・神経が圧迫されるため起こる炎症を治める薬 ・刺激による痛みを治める薬 ・回復期には神経の働きをよくする薬
装具(そうぐ)療法…コルセットを装着し、腰部を安静にさせます。
理学療法…以下の作用がある理学療法を行います。
・腰椎牽引(ようついけんいん) ・ストレッチ体操
硬膜外(こうまくがい)ブロック法…間欠跛行にも効果はありますが、神経痛症状(しんけいつうしょうじょう)がある場合には特に有用です。局所麻酔剤にステロイド剤を加えて硬膜外(こうまくがい)に浸潤(しんじゅん)させます。入院し、3、4日ごとに1本づつ3、4本注射を打つことが多くあります。
神経根(しんけいこん)ブロック法…神経痛症状(しんけいつうしょうじょう)にもっとも適応されます。しかし、多根性(たこんせい)の筋力低下や知覚症状を呈する場合はあまり行われません。
手術療法(手術をすることにより症状を改善していく)
当院では次の手術が行われています。
・レーザー治療法(PLDD) ・内視鏡下ヘルニア手術(MED法) ・顕微鏡下ヘルニア手術 ・従来式ヘルニア手術(LOVE法) ・小皮切椎体固定手術(TLIF法・PLIF法) ・従来式椎体固定術(TLIF法・PLIF法)
椎間板の変性度合いやヘルニアの状態や患者様の社会的背景等により最も適切な手術方法を選択します。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨塩量(こつえんりょう)が減少するとともに、骨の繊維構造が変化するため骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態をいいます。 骨粗鬆症で一番問題なのは、結果として骨折を起こすということです。骨粗鬆症の場合、以下の3箇所が骨折しやすくなります。日本人にとって一番おこしやすいのが腰椎<椎骨>(ようつい)の圧迫骨折で、骨折というよりも椎骨(ついこつ)が潰れたような状態となります。 二番目は大腿骨の付け根に位置する大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)の骨折です。この骨折によりベッド上の安静を余儀なくされ、寝たきりになる方もいます。 三番目は手首の橈骨(とうこつ)骨折で、転倒して手をついただけですぐに骨折を起こすこともあります。二番目に問題なのは腰背部痛(腰や背中が痛い)の原因になることです。この様にならないよう若いときから予防と対策にこころがけることが必要です。
正常な骨

骨粗鬆症の骨
骨粗鬆症チェック


リウマチ
症例1
関節症候(関節におきる症状)
症例2
関節外症候(関節以外におきる症状)
症例3
特定関節の症状
治療
リウマチ(慢性関節リウマチ)(Rheumatoid
Arthritis) 多発性の非化膿性の関節炎を主症状とする全身性の炎症性疾患である。手や足の小さい関節あるいは肘・膝関節などの疼痛と腫脹で初発し、次第に全身の関節を侵す。軽快と増悪をくり返して、軟骨や骨が破壊されて、関節の変形と機能障害をおこすことが多い。
日本においては、男0.1%、女0.8%の有病率である。年齢的には20代〜40代の発症が多く、女性の患者は男性の患者の約3〜5倍である。
病因
発病の原因は不明であるが、発病してから病気が進行していく過程「自己免疫」という現象が関与していると考えられている。
男性よりも女性が多いのは、女性ホルモンの関与が影響していると考えられている。
リウマチは決して遺伝するとは言えない。しかし、リウマチになりやすい家系はあるといわれている。
診断
アメリカのリウマチ学会で診断基準が定められている。この診断基準に基づいて診断されているが、発病初期には症状も出そろわないため、経過を観察する必要がある。
採血ではリウマトイド因子が陽性に出る率が70〜80%、陰性になる率が20〜30%ある。逆に健康な人でも100人に2〜3人陽性となったり、肝臓の病気やリウマチ以外の疾患でも陽性になる人がいるため、リウマチ因子=リウマチと考えないことも大切。
炎症の程度を採血上みる時は、CRP、血沈を参考にする。
症例1 関節症候(関節におきる症状)
朝のこわばり(朝起きたときに指を屈伸させるときに感じるこわばり) リウマチの患者は朝起きると関節がこわばって動かし難いと訴えることが多い。指をうごかしているうちに軽減もしくは
消失する。
疼痛 多関節の自発痛と運動痛を訴える。自発痛は疼くような痛みであり、天候の影響を受ける。
腫脹 滑膜の増殖、関節包の肥厚にもとづく関節腫脹が認められる。
関節不安定性 関節の腫脹が持続すると、関節は関節破壊などにより、関節の不安定性が出現する。
関節可動域制限 始めは疼痛に対する反応性の筋肉の緊張のために関節運動が制限される。続いて関節面の破壊や軟部組織の拘縮のために関節運動が制限される。
握力低下 関節の疼痛や筋肉萎縮のために握力が低下する。
変形 手指では第三関節で指が尺側に傾く尺側偏位、第一関節が過伸展し第二関節が屈曲したスワンネック変形、第一関節が屈曲し第二関節が過伸展したボタン穴変形などがある。 足趾では、開張足、外反母趾、槌趾などの変形がある。
症例2 関節外症候(関節以外におきる症状)
RAは全身性の疾患であり、患者の多くが全身倦怠感あるいは疲労感などのいくつかの関節外症状を経験する
皮膚症状 リウマトイド結節(関節の腫れ)は、代表的な症状であり、ある患者群ではその25%〜50%にみとめられている。この結節はほとんどの全部位に発現するとされており、内臓にも出現することがある。
眼症状 症候性乾燥性角結膜炎(眼の乾き)が一般的である。
呼吸器症状 のどの疼痛、発声障害が一般的であり、嚥下時(飲み込むとき)の疼痛が時々認められる。これらは全て朝症状が顕著になる。
心症状 弁機能障害、塞栓症の徴候、伝導障害とおそらく心筋障害があげられる。
症例3 特定関節の症状
頸椎(首) 胸椎および腰椎は非常にまれであるが、頸椎は高頻度におかされる。首のこわばりがあり、可動域が制限される。
肩関節 患者は無意識のうちに肩の運動制限をする。なぜなら、患者は日常生活の基本的な活動において極端な肩の運動を必要としないためである。
肘関節 肘関節は最も炎症を発見しやすい関節の1つである。症状として、手の第四指、第五指の感覚喪失あるいは感覚異常、指屈筋の筋力低下あるいは、その両方があげられる。
手関節 手根、第一、第二関節がおかされる。疼痛あるいは機能障害も発現する。これは 一般的に認められる。
股関節 第一の機能障害は通常おかされた側の靴や靴下の着用困難である。病状が進行すると疼痛は鼠径部あるいは大腿に好発するが、腰あるいは膝にも認められることがある。軟骨破壊がおこると、病状は他の関節よりも急速に悪化する。
足・足趾 荷重関節であるため、下肢関節は上肢よりも多くの機能障害および疼痛を発現。
治療
(RAは変形性関節症とことなり、多関節の腫脹、破壊、変形を生じ、全身性の炎症を伴う難治性の疾患である。 )
基礎的事項
十分な睡眠、安静、適度な体操、バランスのとれた食事を心掛ける。変形予防のためには日常生活動作の工夫あるいは注意が必要である。湿度やストレスが疾患の経過に影響することがある。
薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬を投与し沈痛、腫脹の軽減をはかる。非ステロイド性抗炎症薬は種類によって特徴があり、用法、用量、副作用なども異なる。
リウマチ炎症の活動性が高い患者では、早期より金療法、D-ペニシラミン、ブシラミン、スルファピリジンなどの寛解導入剤の少量投与が勧められる。ステロイド剤は、IL-1の産生を抑制するなど強い抗炎症効果があり、リウマチ炎症の治療には欠かせぬ薬剤である。特に関節外症候を有する患者では絶対的適応となる。
以上、いずれの薬剤を用いても炎症のコントロールが難しい患者では、少量のメトトレキサートなどの免疫抑制剤も用いられる。
炎症の場である関節内や腱鞘内へステロイド剤を注入したり、オスミウム酸、放射性同位元素などを関節内注射する方法もある。
外科的療法 滑膜切除術(炎症の消退を目的として、増殖した滑膜を取り除く手術) 切除関節形成術(外反母指や槌指変形に対して行なわれる中足骨頭切除術や手関節滑膜切除術にあわせて行なわれる尺骨遠位端切除術などがある) 関節固定術(変形と不安定性があって疼痛が強い関節には、支持性と無痛性の回復を目的とした関節固定術が考慮される。)人工関節置換術(関節破壊が進展した状態では、関節機能の再建を目的とした人工関節置換術がおこなわれる。) その他(変形の矯正を目的にした手術として骨切り術や関節包解離術、腱移行術など)
リハビリテーション
温熱や冷罨法で疼痛を緩和させた後、筋力回復訓練、関節可動域改善や移乗動作や歩行訓練を行なう。変形の矯正には徒手で行なう他に、装具を用いる場合もある。
自助具の工夫、家の改造
関節機能が障害され日常生活動作が困難になった時、動作がより楽におこなえるように、自立をたすけるために工夫された器具や装具を自助具という。上肢の機能が障害された患者では、とくに更衣動作、整容動作、入浴動作などでの工夫が必要である。
|