前十字靭帯損傷

症状

前十字靭帯は膝の安定性を保つ為に、最も重要な靭帯のひとつです。
スポーツで受傷することが多く、「膝くずれ」や「膝が外れた」「捻った」などの感覚とともに、膝の腫脹(炎症による腫れ)と痛みが出現します。
過去の損傷を放置し不安定感のあるままスポーツを続けることにより、二次的に半月板損傷を引き起こし、将来の変形性関節症の原因にもなります。

治療方法

保存療法

スポーツや重労働を行わず、日常生活動作で支障を感じない方はリハビリで様子を見ることができます。

外科療法

日常生活動作で不安定感を感じる場合や、スポーツを行いたい方は手術の適応となります。



前十字靭帯再建術

損傷した靭帯の代わりに、新しい靭帯を移植する方法です。
日本では、自分の身体の一部から採取した腱(自家腱)を使用するのが一般的であり、当院では大腿裏の腱(ハムストリング)または膝の前面にある腱(膝蓋腱)からの採取を基本としています。
また、地域骨銀行である東海骨バンクより提供された同種腱(他人の腱)を、適応を限って使用することもできます。

前十字靭帯再建術3 前十字靭帯再建術2 前十字靭帯再建術1

手術後は?

手術法 手術時間 傷跡 入院期間 スポーツ活動再開
再建術 約1〜2時間 約1〜3cm
×3〜4ヵ所
術後3〜5日 約6ヵ月〜
メリットとリスク

メリットは、短期間の入院で済み、スポーツを積極的に続けていくことができる点です。リスクとしては、再受傷(再断裂)、感染、関節の拘縮(固まること)、変形性関節症等が残る場合があります。