肩腱板損傷

症状

色々な方向に動かすことのできる肩関節は腱板という腱で覆われています。腱板は加齢とともに少しずつ傷んでいくことが多く、中高年者が重いものを持ったり、転倒したりするなどして断裂することが多いと言われています。若年者のスポーツによるものも見られます。痛みの為自力で腕を上げられない、動かすと引っかかって痛みが出る、肩の力が入らない、などの症状が出ます。

治療方法

薬物療法

痛みが強い時期には消炎鎮痛剤の内服や注射などを使用し、関節周囲の炎症を抑えます。

理学療法

痛みが強い時期を過ぎたらリハビリを開始します。
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外科療法(手術)

上記の治療で症状が改善しない方に対しては手術を行う場合もあります。


鏡視下腱板修復術

鏡視下腱板修復術関節内に生理食塩水を注入し、肩関節の周囲に1〜2cmの小切開を数ヶ所開け、細い筒状の内視鏡を関節内に挿入します。関節内の様子はテレビモニターに映し出され、術者はこれを見ながら細い専用器械を使って関節内の処置を行ないます。関節鏡下に断裂した腱板を元の位置に戻して縫合します。この際糸のついた特殊なアンカーを数個、骨に打ち込んで固定します。腱板の状態によっては元の位置に戻せない場合があり、その際には大腿部から筋膜を採取してパッチを当てたり、部分縫合にとどめたりします。

  

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手術後は?

術後3週間は外転枕を装着します。腱板と骨が融合するまでの2〜3ヶ月間は、手術した腕を自由に使うことができません。

手術法 手術時間 傷口 入院期間 スポーツ復帰
修復術 約1〜3時間 5mm×5ヶ所 術後5〜7日 3〜6ヵ月
メリットとリスク

メリットは、小さい穴を数ヵ所開けて行う手術で、手術後の傷跡が目立ちません。また、肩を上げるのに非常に大事な筋肉である三角筋への侵襲が小さいので、早期社会復帰が可能です。 リスクとしては、不十分なリハビリテーションが関節拘縮や再断裂の原因となりますので、指示に従って慎重に行う必要があります。

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