半月板損傷

症状

半月板は、大腿から受ける荷重を分散して衝撃を吸収する作用と、膝関節の安定性や円滑な運動をもたらす役割を担っています。若年者の多くはスポーツ外傷、高齢者では半月板の老化が原因で半月板を損傷し、膝の痛み、運動障害、歩行障害などを起こします。特徴的な症状として、膝が曲がったまま伸ばすことが困難となる状態や、歩行中に関節がずれるような感じがあります。

治療方法

保存療法

損傷形態や症状の程度によってはリハビリにて様子を見ることができます。

外科療法

日常生活やスポーツ動作時に痛みや違和感が出るようであれば手術を行う場合もあります。又、ロッキングなど膝が動かせない場合も手術の適応となります。


関節鏡視下手術

膝関節鏡視下半月板修復術 膝関節内に生理食塩水を満たし、膝関節の周囲3〜4ヵ所に直径1〜2cmの小さな穴を空けます。その穴から細い筒状の内視鏡や手術器具を挿入します。関節内の様子はテレビモニターに映し出され、これを見ながら安全に処置を行います。半月板の損傷状態によって、半月板を縫う「修復術」や、半月板を切除する「部分切除術」を行います。通常、全身麻酔で処置を行います。

関節鏡視下手術3 関節鏡視下手術2 関節鏡視下手術1

手術後は?

修復術の場合、手術後しばらくは膝を装具で固定し、歩くときは松葉杖を使います。リハビリテーションは手術の当日から開始し、大腿部の筋力トレーニングなどを行います。

手術法 手術時間 傷口 入院期間 スポーツ復帰
修復術 約1時間 約1〜2cm×3〜4ケ所 術後1日 3〜6ヵ月
部分切除術 約0.5時間 約1〜2cm×3〜4ケ所 術後1日 1〜3ヵ月
メリットとリスク

メリットは、手術の傷が小さく、筋肉や腱へのダメージを最小限にとどめるため、手術後の痛みが小さく、早期社会復帰、スポーツ復帰が可能です。リスクとしては、関節の変形(変形性膝関節症)や筋力、スポーツ能力低下の原因になることがあります。