腰椎変性側弯症

腰椎変性側弯症とは

腰部変性側弯症

腰部変性側弯症レントゲン画像

腰椎変性側弯症(ようついへんせいそくわんしょう)とは、加齢に伴って椎間板や椎間関節が変性する高齢者に多い脊椎疾患です。本来まっすぐあるべき椎体(ついたい)とよばれる骨のブロックが左右にずれたり、変形したりして、さまざま症状をもたらします。(図1・2)


症状

主な症状は腰や背部の痛みですが、症状が進行すると神経を圧迫し、下肢のしびれ、痛み、筋力低下などが起こり、日常生活に大きく影響する場合があります。


治療方法

保存的療法と手術療法があります。症状、レントゲン、MRI等を診て、担当医師が適した治療法をご提案します。


保存療法

  • コルセットによる局所の安静
  • 内服治療
  • 硬膜外、神経根ブロック注射等

手術療法 NEW!

XLIF ®(eXtreme Lateral Interbody Fusion)

XLIFは、最新の低侵襲脊椎固定術です。2013年より日本国内において始められましたが、難易度が非常に高いため、受けられる施設もごくわずかです。

XLIFの流れ(4椎間)
XLIFの流れ1 XLIFの流れ2 XLIFの流れ3
横向きの姿勢になったあと、左の脇腹を2ヵ所 約3cm切開し、器具を図Aのように設置します。 痛みやしびれの原因になったところ(椎間)を特殊な器具を使いながら
切除し、骨を移植します。
姿勢をうつ伏せの状態に変え、約1.5cmの傷口を腰のあたりに10ヵ所
開け、金属のボルト等で背骨を固定します。

© 2014. Used with permission of NuVasive, Inc

ポイント

XLIFは従来の術式に比べて出血量、傷口、入院期間が大幅に短縮されました。(※ 下記比較成績を参照)
したがって、これまで長期療養が必須だった多椎間脊椎固定術の患者さまに対しても早期社会復帰の枠が広がりました。

XLIF術前術後のレントゲン画像 XLIF傷口の比較
当院における従来の固定術とXLIFの成績(4椎間)
手術法 手術時間 出血量 傷口 入院期間
従来の固定術 約4時間 2800ml 18-20cm × 1ヵ所 1ヵ月
XLIF 約3時間 128ml 左脇腹 3cm × 2ヵ所
背中 1.5cm × 10ヵ所
2週間

(2013年11月〜2014年8月 当院調べ)

<手術後は?>

手術翌日

コルセットまたはギプスをつけて歩行トレーニングを開始

手術後約2週間

退院

退院後すぐ

日常生活、デスクワーク等の仕事復帰(※医師の確認が必要)

手術後約3〜6ヵ月

重労働、スポーツ復帰(※医師による骨癒合確認後)


患者さまの状態によって、お仕事やスポーツ復帰時期は異なります。
当院では、手術後定期的に受診していただき、状態や画像を見ながら判断いたしますので、気になることがあればいつでも担当医までお気軽にご相談ください。
移植した骨が完全につく(骨癒合)までに約3〜6ヵ月間かかります。無理をすると骨癒合しない可能性があるため、必ず担当医の指示に従ってください。